行動日記:2019年8月17日 
中国芸術団 沖縄に到着

中国芸術団 沖縄公演は、中国障がい者芸術団と山東省済南市雑技団の2つの団体の共演です。

台風の影響もあるのではないかと心配していましたが、無事、8月16日の17時に中国障がい者芸術団が那覇空港に到着いたしました。ホテルのチェックインだけ済ませたあと、すぐに、28名の団員全員で沖縄料理を食しに夕食へと出かけました。「沖縄料理、最高!」を手話で私たちに伝えてくれたのが印象的です。

市内の観光をする暇もなく、本日8月17日には、今回の障がい者芸術団の副団長と衣装を纏った5人の演者さんたちで、本公演のPRのためにメディアでの取材と番組出演を行いました。

まず、お伺いしたのは琉球新報さんです。潘副団長より「これまで日本での公演を28回経験して参りましたが、今回の沖縄公演は、世界で初めてとなる山東省済南市雑技団との共演で、私たちも大変楽しみにしています。」と熱く語っていただき、さらには、今回の見所を聞かれた、千手観音の演目でセンター役を務める高焱霞さんは、手話でこう語ってくれました。

「未だこれを超える演目はないと言われる千手観音はやはり皆様に見ていただきたい。千手観音の演目は「愛」を伝えることを表現しています。聴覚障害を持った私たちも、愛を伝えること、伝えられることは皆さんと同じです。一人を助けると千人からお返しをいただける。そうした意味を持った演目なのです。」

琉球新報さんでの取材のあと、リウボウデパートで開催中の、横浜・中華街展に行き、RBCさんの情報番組「Aランチ」に、本公演のPR親善大使を務めて頂いている手話もできる宜野湾出身のお笑い芸人さん「大屋あゆみさん」とともに出演させて頂きました。生放送では、孔雀の衣装を纏った魏菁陽さんによる「孔雀之霊」を披露し、大屋さんがPRしているバックコーラスとして、視覚障害をもたれた楊海濤さんが「涙そうそう」を歌いました。聞こえない世界だからできることもある。見えない世界だからできることもある。その美しい舞と歌声が騒然としたリウボウデパートにオアシスを作り上げたように感じました。

そして、沖縄タイムスさんにお伺いしました。

ここでは、聴覚障害のご両親をもたれる大屋さんと、団員たちの手話によるコミュニケーション。日中には言葉の違いがあるように手話にも違いがあるのだそう。ただ、「言葉が通じなくても、手話が通じなくても、私たちの公演で心を通じ合いたい。そのために、本公演も全力を尽くすので、ぜひ見に来て頂きたい。」そう話をして頂きました。

そして、残りの演者さんたちは、ご依頼を頂きサプライズで結婚披露宴で「千手観音」を披露いたしました。「私たちの演技で参列された方々に少しでも感動を伝えることができ、また結婚される二人の良い門出になっていただきたい」とそう願いながら一生懸命演じていたのが印象的でした。

明日は、中国芸術団のもう一つ団体である「山東省済南市雑技団」にスポットあて皆様にお伝えいたします。

ぜひ、この夏休みの思い出に、ご家族やご友人と一緒にご覧頂ければ幸いです。